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【アスリートの声】AT-mini Personalの使い方。サッカー選手に聞くコンディショニング方法~できるだけ長く競技を続けるために必要なこと~

2023.06.01

今年、約10年振りに古巣の岡山湯郷Belleに復帰した横山久美選手。10代の頃より活躍を続けている横山選手に、練習に対する心掛けや、自分の身体を理解することの大切さ、また、コンディショニング機器のAT-mini Personalをどのように活用しているのか近況についてお話しを伺いました。

ハイレベルな中で経験を積めたことが、今に繋がっている

─横山さんがサッカーを始めたきっかけを教えてください。

横山 幼稚園の時に、兄のサッカーの送り迎えについていくことがよくあり、そこでサッカーと出会い興味を持ちました。本格的に始めたのは小学校一年生のときです。小さい頃は兄を含め、男の子の中でサッカーをやっていて、負けるのが悔しくて一人で練習していましたね。

─どのような環境でサッカーのキャリアを積まれたのでしょうか。

横山 高校は十文字高校に進学しました。自分が入ったときは、まだ全国レベルで有名な高校ではなかったのですが、文武両道の学校で、とても厳しい中で揉まれましたし、女子サッカー名門校に行かせてもらった経験が今に活きていると感じています。何より10年前に岡山湯郷Belleに入団し、人生の柱となる色々な経験をさせてもらって、ここに来たからこそ、今の自分があるのかなと思っています。

─社会人となり、仕事とサッカーの両立は大変だったのではないでしょうか。岡山湯郷Belleに入団したときの当時の心境をお聞かせください。

横山 はっきり言って当時は、「練習に行くのが嫌」でした。本当は(笑)。苦しかったし辛かったです。毎日練習に行くのが怖いと思うくらい。しかし、今となっては、高校卒業後の2年間をハイレベルな中で練習ができたことや、厳しい環境の中で得た経験のほうが大きかったと思えています。

初めて働いた場所は信用金庫でした。仕事もキツイと感じていましたが、職場は同世代の年齢が近い人が多かったので、サッカーの環境とはまた違う人との繋がりがあり、職場にいること自体が楽しくリフレッシュできていたのかなと。今でも信金の方々とは関係が続いていて、沢山の方に応援していただけて嬉しく思います。高校卒業後の、この2年間が人としても色々学べて成長できた期間でした。

─横山選手はコンディション管理において、どのような心掛けをしているのでしょうか。

横山 恵まれたことに筋肉も身長の割には多くあり、もともとケガをしにくい身体で、10代の頃はあまりセルフケアに意識を向けていませんでした。しかし、長年プレーを続けている中で、20代後半となり疲労の抜け方も変わってきているため、年々、セルフケアでのコンディショニングの重要性を感じています。痛みにはあまり強いほうではないので、「あ、いま違和感があるな」と異常を感じ取るセンサーが敏感に働きます。だからこそ、ケガをしにくい身体を作れているのかと思っています。

─自分の身体への理解力が高いのですね。

横山 そうですね。正直、自分の身体は自分が一番分かると思うので、どんなに腕の良いトレーナーが居ようと、自分を理解できていない限り、相手にも伝わらないと思っています。どんなに良い器械だとして、それだけに頼っていても、結局は自分が痛い所(ケガした部位)と向き合って戦わないといけません。「自分の身体を理解すること」もサッカー選手として大事な部分だと考えています。なので、いまどのようなケアをやらないといけないのか、試行錯誤して行うようにしています。

─ケガをしない身体作りのためにフィジカルトレーニングにも取り組まれているようですね。

横山 はい。理学療法士のトレーナーに診てもらっています。肉離れを起こすことがよくあり、太ももの前側や付け根の部分が痛くなることも多いです。大腿部は色々な筋肉があって、強い筋肉(大きな筋肉)や弱い筋肉(小さな筋肉)があります。強い筋肉と弱い筋肉のバランスが崩れたり、太ももをかばって股関節が痛くなったり、内転筋が痛くなったりすることが結構あります。そういった弱い筋肉(インナーマッスル)の強化にチューブトレーニングを結構やりましたね。トレーナーから、「例えば太ももの前が痛くなったとしたら、太ももの裏側に原因があるよと。裏側から引っ張られているから前側が痛くなるんだよ。」と言われて。痛みの部分以外にも意識を向けるようになりました。

日々の練習を全力で行うために

─ドイツとアメリカでプレーの経験をお持ちですが、それぞれの国ではどういったケアをしていたか教えてください。

横山 ドイツ時代はトレーナーがいて、週一回の頻度でマッサージをしてもらっていました。ドイツにいた時は、まだ20代前半の年齢だったということもあり、週一回のマッサージで間に合っていたのですが、ストレッチなど自分自身でできることは入念にやっていました。

アメリカの時は、トレーナー(人)というよりはマシン(器械)に頼ることが多くて、クラブに設置してあるマイナス300度のクライオシャワーに入ったり、脚に装着してマッサージする器械を使っていました。クラブにないものは、提携先の施設でいつでも使えるセラピールームを利用していました。アメリカの選手は、あまりケアをしていなかったと思います…(笑)いつも前述の大きいマシンを頼っていました(笑)。

─AT-mini Personalはどのような時に使用していますか。

横山 日々の練習を全力でやりたいタイプなので、暇さえあれば使っています。練習直後のケアとして使用したり、お風呂に入るとき以外は基本的につけています。横になっている時も。なので、お風呂に入っている時間を充電タイムに当てています(笑)。使い始めた当初は、正直なところ半信半疑で使っていました。電気が流れている感じがしないのに効果が出ているので。違和感が100%無くなるわけではないですが、翌日の練習に全力で臨めるくらいには毎回、回復できています。

─AT-mini Personalのどのようなところに価値を感じていますか。

横山 日々のコンディションを整えるための選択肢が増えたことに価値を感じています。自分の場合は、ボールを“触る・蹴る”が多いポジションなのですが、内転筋があまり強くないので、股関節に結構張りが出たりします。股関節の動きに関係する内転筋や太ももの前側というのは、使えば使うだけ痛くなり、翌日までに回復するのは難しい部位です。

ストレッチなど自分でできるものだけではなくて、セルフケアの中にAT-mini Personalを使うという選択肢が増えたことは競技を続ける上で大きな要素です。違和感が強く出ている部分に使ったところ、次の日の違和感のレベルが全然違うなと実感できたときは嬉しかったですね。

─横山選手が考えるサッカーの魅力を教えてください。

横山 一つは目に見える結果を出せることですね。例えば、数学と一緒で答えがあること。もちろんプレーに対しての選択肢に答えはないですが、自分のポジション柄、正解といえばゴールだと思っています。ゴールネットを揺らした時の嬉しさは、数学の答えを導いたときのような面白さがあります。それから、チームスポーツの部分もありながら、自分との闘いも必要な競技の側面もあり、色々な学びがあります。自分自身、サッカーがなかったら、どんな人生を歩んでいたのか全く描くことができません。

─最後に、今後の目標や成し遂げたい夢などがあればお聞かせください。

横山 個人としては、上を目指したいという気持ちよりは、色々なことを経験させてもらって、今はこの岡山湯郷Belleを復活させたいという気持ちが強いです。プライベートな事ですが、カミングアウトし、多くの子どもたちに、性の悩みでサッカーを辞めないでほしいなという想いもあります。できるだけ多く、長く、サッカーを続けることで子どもたちに夢や希望を与えられることができたらいいなと。長く続けるためにも、コンディショニングを大切にし、とにかく結果を出すことによって色々なことが変わっていくと思っています。

 

横山 久美(よこやま くみ)

プレナスなでしこリーグ2部岡山湯郷Belle所属。ポジションはフォワード、ミッドフィールダー。元サッカー日本女子代表。2015年3月のアルガルベ杯で日本代表(なでしこジャパン)に初招集され、デビュー戦であるポルトガル戦にて代表初ゴールを決める。高校卒業後に岡山湯郷Belleに入団し、AC長野パルセイロ・レディース、ドイツ強豪チームのFCCフランクフルト、アメリカ女子プロサッカーチームであるワシントン・スピリット、NJ/NYゴッサムFCと在籍した経歴を持つ。2023シーズンより、完全移籍で岡山湯郷Belleに復帰した。プライベートではトランスジェンダーを公表している。

 

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