【左から、堀越選手、前田トレーナー、高松選手】
世界の舞台で活躍中であるパラ陸上の堀越 信司選手、高松 佑圭選手、またトップアスリートのサポートをしている前田 為康トレーナーの3名に、選手の能力を引き出すコンディショニングについてお話しを伺いました。
本記事では、インタビュー内容のうち、コンディションについてお聞きした部分を抜粋しました。すべてのインタビュー内容は『ITOスポーツプロジェクト』にて公開しています。【インタビュー完全版は、こちら】
-前田トレーナーの治療には物理療法機器も使われていますが、きっかけは何だったのでしょうか?
前田 ここの前田針灸接骨院は私で三代目になるのですが、私が幼い頃は自宅と治療院が一緒でしたから、低周波やマイクロ波などの治療器は常に身近にありました。私自身もスキーでいろいろとケガをしましたので、学生時代にはお世話になったこともあります。
その後、治療家になるに当たって勤めた整形外科や接骨院も外傷に強いところでしたので、そうしたところでも物理療法について学びました。
私は治療の時間を楽しく過ごしてもらいつつ、モチベーションアップを図り、ベストコンディションでスタートラインに立ってもらうことを一番の目標にしています。そのためにはメンタル面でのサポートも欠かせませんので、選手の悩みを聞いてアドバイスをすることもあります。
物理療法を使うメリットとして、筋肉や靱帯、腱などの組織にアプローチして痛みを和らげ、早期改善につなげるという点はもちろんあるんですが、「この機械を使ってるから大丈夫」という精神的なお守りとでも言うんですかね、そうしたメンタル的な部分での作用も大きいと思っています。
-高松選手と堀越選手がコンディショニングで気をつけているのはどんなことですか?
高松 練習をやり過ぎないことと、睡眠と栄養に気をつけることです。あとは、こちらの接骨院で前田先生に定期的にケアをしていただいたり、練習でふくらはぎが張ったときはマイクロカレントでセルフケアもしています。
堀越 自分もやっぱり練習をやり過ぎないことに尽きます。ただ、それでもケガをしてしまうことはあるので、そのときは前田先生を始め、いろいろな方のお力を借りて、なるべく早くケガを治して、痛みなく練習できる状態に持って行くことに集中しています。
自分は超音波や電気刺激を使っているんですけど、身体の状態に合った使い方をすることを意識しています。機械は決して万能ではないので、どう使えばいいのかをしっかり考えたり、実際に現場で使われている方にアドバイスを頂いて、それを自分の身体で試してみたりしながら活用しています。
-高松選手はコンディショニングにRUCOE RUNをお使いとのことですが、どのように活用されているのですか?
高松 寝る前によく使います。好きなモードはクールです。次の日に備えて、ふくらはぎに貼って使っています。
クールはどのくらいの時間使えばいいんですか?
前田 筋肉が気持ちよく動くくらいの強さで10分。10分でタイマーが切れるので、足りないなと思ったら2〜3セットやってもいいですよ。
堀越 自分は使ってないんですけど、使った選手やガイドランナーからはすごく刺激が入ると聞いているので、ウォーミングアップ前に使えるんじゃないかと思っています。冬の寒い時期に軽く刺激を入れておいて、それからアップに行ったら故障予防にもつながるんじゃないかなとか。
高松 堀越さん使ってみたらいいじゃないですか。
堀越 じゃあ、前田先生お願いします(笑)。
前田 練習後だから、ふくらはぎに貼ってクールモードにしましょうか。ボリュームは自分で調節してみてください。
堀越 ああ、貼っている場所によるのかもしれないですけど、ずっしりきますね。少し広がりがあるというか。ピリピリ感がないのがいいですね。これがクールですか? 他のモードも試してみていいですか? ウェイクはウォーミングアップですよね。アクトは何ですか?
前田 アクトは筋肉に刺激を入れて、その部分を意識しやすくするイメージですね。ウェイクとアクトは連続でやってもいいと思いますよ。
高松 試合前とか。
-そうですね。試合前とか、最終コールの前に使う方もいますよ。
前田 脳への刺激というか、教育というか。学習ですよね。
堀越 刺激を入れると覚えますもんね。ああ、なるほど。おー、そういうことか。なんか分かったぞこれ(笑)。
【プロフィール】
前田 為康(まえだ・ためやす) |
堀越 信司(ほりこし・ただし) |
高松 佑圭(たかまつ・ゆか) |
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